ビル風ってご存じですか?
新たに建てられた建築物が巻き起こす風のことです。
この風が建物の周囲に何らかの影響をもたらす可能性があります。
大きなビルやマンションが建つと、今まで何の障害物もなくスムーズに通り抜けていた上空の風が行く手を阻まれあちこちに回り込もうとします。
もちろん通れないからっといって風が引き返すようなことはありませんから、その回り込んだ風は通れる場所に集中し、そこにとても強い風が吹くことになります。
これがビル風です。
このビル風の影響で瓦を飛ばされたり窓硝子が割れるような被害が出ているところ
もあります。
ところが風の被害は原因を特定しにくく、単なる風の被害なのかそれともビル風による被害なのかどうか分からない場合がほとんどです。
そこで建つ前にコンピュータを使った解析で大まかな風の動きを把握しようというのがビル風解析(シミュレーション)です。
大きなビルやマンションを建てる前にビル風の解析をおこない、解析結果によっては何らかの対策を施し、事前に被害を最小限に抑えようとい
うのがその主な目的です。
ただ自然は予測不可能ですから、コンピュータでの解析でも限界があります。完璧ではありません。
しかしある程度予測しそれに備えることはできます。天気予報と同じと考えていただければいいでしょう。
もし予報が雨だと出かける時に傘を持って出ますが、もちろん雨が降らないことも頻繁にあります。
設計段階である程度風の影響を把握しておきたいとお考えの方はお気軽にご利用ください。
作業マシンの関係上、ひと月に対応できる件数には限りがあります。お急ぎの場合はお早めにご相談ください。
またCGパースやムービー製作と一緒にご発注いただくとかなり割安な金額でご提供できます。
あわせてご検討ください。
ビル風についてもっと詳しくお知りになりたい方はこちら↓の本が参考になります。
新・ビル風の知識―これだけは知っておきたい・風工学研究所 編集(鹿島出版会)
必要データ
- 物件平面図
- 立面図
- 敷地図
- 周辺住宅地図(形状および高さの分かるもの)
- 風配図(最寄の公的観測点の風データ)